brain core
真緒
「あ、亜季くんおはよう」
「……おはよ」
「~♪」
「つるちゃんなんでご機嫌なん?」
「え、いや別になんでもないで♪」
美月は剣がご機嫌なのが気になっていた。
そんなとき、珍しく亜季が口を開く。
「……そういや」
「え?」
「……あいつ、あの女いたけど……」
「あの女?」
「て、誰ー?」
美月と俺はきょとんとした。
「……ほら……あの……屋上にいた」
「ああ!!!皐月ちゃん?え、もういたん?」
「……ああ……なんか男といたけど」
「え」
「!」
「え!?彼氏?」
「……さぁ……」
「え、亜季さんどゆことー!!!」
亜季と美月は部屋を出て行く。
「昨日、皐月ちゃんスタジオに来ててさ、チケットのこと頼まれたん」
「え?」
チケット?
確か俺、あげたやんな……
「なんか無くしちゃったからって俺があげといたで。真緒くんに用あったみたいやったけど」
「……え」
皐月
夕方になって、たくさんの人たちがライブハウスに集まり並びだしている。
「……」
並んだほうがいいのかな
あたしも周りの流れに乗り並び始める。