brain core
真緒
「あれ?剣は?」
俺はトイレから帰ってきて、まだ剣が帰ってきていない事を不審に思った。
「いや、今さつきちゃんといたの見たけど……」
「あの二人なにかあるんかな」
「え?どういうこと?」
「……」
美月はニヤニヤしながら話を聞いてくる。
「……てか、あの子さ」
亜季が口を開く。珍しい。
「?」
「……さつき?だっけ……あいつ、いつも屋上からくるけど何かおかしない?」
「え?あぁそうやっけ?」
美月がそういえばと首を傾げた。
「確かに……」
俺もそういえばと思った。
「……鍵……あいてへんのに」
「!?」
確かに……
「……」
「?美月?」
「ちょ、ジュース買いに行ってくるわ」
「あ、……ああ……」
美月、景
「え!?どう言う事やねん」
「せやから、あの皐月ちゃんって子もしかしたら、同じ種族かもしれんねん」
「……んな馬鹿な~」
景は煙草をふかして手を震えさせていた。
「亜季さんも真緒くんも皐月ちゃんの事、不審がっとる。確かにあの子、謎な店多いけどなー」
「まだバレてへんのやろ?」
「ああ……うんまだ」
「……」