brain core
真緒
「あれ、美月と景ちゃんは?」
「……さぁ……二人そろって用事があるとか」
亜季はサングラス越しに俺を見た。
「へー……めずらしいね」
剣がギターをしまいながら言う。
それよりも俺は剣と皐月の話の方が気になっていた。
「なぁ、皐月ちゃんとなに話したん?」
「え……別にただの世間話やで」
「あー……なるほど……」
「?なにかあるん?」
剣は首をかしげていた。
「あ、いや何や皐月ちゃんって不思議な感じせぇへん?」
「!」
「……」
剣と亜季は一斉にに俺を見た。
皐月
一瞬だった。
あたしは一瞬にして肩のの肉をえぐりとられそうになった。
「!?何で……」
「ほら……やっぱりな」
蓮はフンっと鼻で笑う。
「あーあ……残念♪」
「もう少しやったんにな!」
「!?……美月さ……んと景さん……?」
目の前にはあたしの血がついた鋭い爪を舐める景さん。その隣に美月さんがいた。
「な、……なにして……るんですか」
「何って……狩りや狩り♪」
景さんは満面の笑顔だ。
「同じ種族だったん……ですか?」
「まぁ……そういわれりゃあ……そやな」
「……っ」あたしは顔を歪めた。
気がつかなかった。