brain core

「じゃあ今までの事件も……」

「まぁ俺らってか……。俺らがすべて指示したって感じやな」
美月は景に同意を求める。

「俺らがしたのもあるけどな~」

「……!」
あたしは唇を噛み締めた。
「それで、純血の血でも貰おうって?」

蓮は再び鼻で笑った。




「まぁそんな所やな」
景は満面の笑顔で蓮を見つめた。


「無理だろ……俺、倒せるわけねぇだろ」
「あんたやんなくても皐月に用あんねん!」

美月はクスッと笑うが蓮はそれを聞いて大笑いした。

「皐月は無理。こいつはハーフだよ」


「え!?」

「!?」美月と景は顔を見合わせた。


「残念でした」
蓮がそういうと美月と景がなにやら話込む。

「……?」


話をしてる間、血を抑えていた腕はもう傷が治っていた。

「?!」


景と美月の話が済んだのか景は再び口を開いた。

「二人でなら勝てるやろ」
「せやな!」

「は?なに言ってんの?純血なめてんのか」
「蓮、あたしも」
「腕は……?」

「治った」

「……なら二対二だな」



「!」
「……!」

景と美月は顔をしかめた。























「……」俺は真緒くんを見つめた。けれど皐月ちゃんが吸血鬼やなんて信じてもらえるはずがない。


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