brain core
「大丈夫かお前……」

「う……うん……」

蓮はあたしを見て溜め息をついていた。






















真緒


俺は自分の部屋の鍵をあけて、いつものように帰って来る。

頭の中で剣が言っていた事、亜季が言っていた事が蘇ってくる。















「でも、あの事件とは関係ないねん。とても皐月ちゃんたちがやってるとは思われへん。むしろ犯人探してるみたいやったし」
「一体なんのために?」

「さぁ……そこまでは……」

俺は剣の言葉が本当に信じられなかった。


「……じゃあ、あの男も?」

「男?」
「ああ一緒にいる皐月ちゃんの友達も」

「……やっぱりか」

「そんな奴いたっけ……」


俺はライブの時を思い出す。
そういえば隣に男がいた。 すると亜季が煙を吐きながら口を開いた。

「……本当ににいるんだな吸血鬼」


「……」


確かに










でも見た目普通の人間にしか見えへん。

シャワーを浴び終わって、俺は煙草に火を付けて、皐月の事を考えていた。



















「でわ、次の事件です。また干からびた死体が〇〇区で発見されました。また、亡くなった方の身元は分からず――――……」




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