brain core
「引き換える物」
剣
「おい!?皐月!!?」
「っ……」
俺は部屋の前で倒れている皐月を起こす。
体はぐったりしていた。
「!?……つるぎ……さん?」
俺はうっすら目を開けた皐月を見つめた。
「っ……!?」
「どした?」
「今……さっき……」
「目が覚めましたか?」 「!?……バートリー……おばさん?」
「……思い出したなら話をする事はありませんね。ここに来たと言う事、そしてこの部屋に入れたと言う事も……」
「!?バートリーおばさん!?ちょ……」
バートリーは扉を閉めて部屋は俺たち二人だけで静まり返っている。
皐月
「……」
目を覚ますと剣さんがいた。心配そうに覗き込まれるがどうも頭が割れそうに痛い。
「剣……さ…………?……え」
剣さんの後ろに見える夫人にあたしは目を丸くした。
バートリーおばさん……
「バートリー……おばさん……」
何故
真緒
「っ!?っ……く」
俺は頭の痛さにベッドの中を動き回る。
なんや……これ
「目覚めて来てんちゃう?」
「!?景……」
景はフッと笑って煙草を加えて火を付けた。
「なに……言うて……っ……ぐ」
胸の痛さに俺はうずくまる。