brain core
「バンド」
「真緒や。忘れてしもうたん?昨日、みんなの名前、教えたやろ?」
「あはは……そうでしたっけ……(笑)」

「で、バンド名は?……あ……格好からしてパンク系か?」
「え?パンク……?バンド名……?」

あたしの頭の上にハテナがいっぱいあった。

「なんや(笑)同じやったんやな(笑)」
「真緒さんたちもバンドしてるんですよね?どんな感じなのか聞いてみたいなぁなんて」

よし、うまく交わせた

「あ、今度ライブあるし見にきたらええわ!」
「ら、ライブ?」
更にあたしの頭にハテナが浮かぶ。
真緒さんはポケットから半分におられた紙を渡された。


「あ……あのこれ……」

「え、チケットやで!半分おられてるけど使える大丈夫やで」

「いやあの……チケット……じゃなくて!!!」
「ほなまたスタジオで会おうな?」
「え!!?ちょ……あの!!!」

バタンと屋上の扉が閉まって真緒さんは中に入ってしまった。

「あ……」

あたしは渡されたチケットを見つめた。

「……こんなの」




「渡されてもどうもなんないよな(笑)」

「!?」

上から降りてきたのは蓮だ。

「ちょ……な、なにしてんの!ここで!?」


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