*Thank you*〜大好きだった君へ〜
あの頃
「つかまじ今日から
学校じゃん〜っ。だるぽよ〜」

明るい茶髪でふわふわに
巻いてある髪の毛を
指先でくるくると
さわりながらエリがいった。
エリは高校にはいって
知り合った。うちらは
世間でいう悪友ってやつだ。

「マジでサボリたくね?」

あたし、
岬 結杏(みさき ゆあ)。
高校生。物心ついたときから
両親はいない。母は体が弱くてあたしを生んだときに亡くなった。父も病気であたしが生まれて3ヵ月くらいで亡くなってしまった。だからいまは施設にいる。

「サボリたい!けど今日は夏休みあけだし、久しぶりに学校行って暴れたい気分〜♪」

エリは悪魔の微笑みみたいな顔でニヤニヤしながらいった。あたしは乗り気じゃなかったけどエリは強引だし仕方ないから学校へいった。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop