*Thank you*〜大好きだった君へ〜
「おっはよ~♪」
エリが相変わらず高い声でいった。
クラスメートの冷たい視線がとんでくる。
そりゃそうだ。うちらは
まともに学校も来ないくせに
来たら来たで大暴走。エリとあたしが
先生に反抗してばっかで授業は
まったく進まない。だからみんなは
うちらが来ない方がいいって思ってる。

「お前ら無視かよ!
冷たい奴らだな~。まあお前らみたいに
真面目ぶってる奴らと友達になんか
なりたくないしね?結杏~?♪」

「当たり前じゃん!
だっさいんだよ、お前らさ!
マジ新学期早々、気分悪!
エリ、帰ろ~よ~。」

あたしらは
クラスメートを見下してた。
理由は馬鹿みたいだったから。
将来使いもしない計算とか言葉とか 
そんなもんばっか頭につめて。
なにになるの?
あたしたちみたいに毎日こうやって 
馬鹿やってるほうがよっぽど
頭いい。そんなこと思ってた。 
でも今考えると子どもだったなって
思ったりもする。

「だね~♪帰るべ!
じゃあね、真面目なA組の
みなさんよ~♪」

エリが嫌味ったらしくいった。
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