☆お姫様と王子様☆-幼なじみは甘くジレッタイ-
とか思いながらも声には出さないあたし。

だって何かすっごい真剣なんだもん。

三人ともが真剣に話してる。

見てるこっちまで何か真剣なるよ。

うん。意味分からないね。

じゃなくて

「いい加減放置やめてよー」

寂しいじゃんっ!!

何か寂しいじゃんよっ!!

「あ~ごめんね。麗。」

と、眉毛を下げながら謝る櫂兄ちゃん。

「いやいいんだけどね?てゆーかね?何の話ししてるの?」

「あー。うん。ねえ麗、一つ聞いていい?」

「ん?」

「伯人。稲葉伯人。分かる?」

櫂兄ちゃんまで聞くのっ!?

「稲葉伯人何てし…らない?」

あれ?分からない。

稲葉伯人何て知らないはずなのに…

知らないはずなのに…

何でだろう。

否定が出来ない。

知らない。って、否定出来ない。

どうして…?



< 132 / 151 >

この作品をシェア

pagetop