ボクらが衣替えをしないワケ【短編】
週末をゆっくりマッタリ過ごし、明けて月曜日。
学校へ行くとまばらに冬服へと衣替えを済ませた人を見かけた。
まだ少し暑いのに敢えて厚着になるとは。
きっと彼らは初日に切り替える事に何かポリシーを持っているのだろう。
でなければお母さんが用意してくれてあったから何となく着てきたかだ。
正直言って朝、冬服で登校する人がいるのを見て衣替え期間だった事を思い出したぐらいのボクにとって初日に切り替えなんて完全に世界が違う。
そんな中、カズホもやっぱり夏服のまま登校してきた。
「言い付けを守ってちゃんと夏服で来るとは感心感心」
鞄の中身を机に移しながら彼女はそんな事を言うが、教室に入って来た時にボクが夏服なのを確認してホッとした表情を浮かべたのにボクは気付いていた。
言わないけど。
学校へ行くとまばらに冬服へと衣替えを済ませた人を見かけた。
まだ少し暑いのに敢えて厚着になるとは。
きっと彼らは初日に切り替える事に何かポリシーを持っているのだろう。
でなければお母さんが用意してくれてあったから何となく着てきたかだ。
正直言って朝、冬服で登校する人がいるのを見て衣替え期間だった事を思い出したぐらいのボクにとって初日に切り替えなんて完全に世界が違う。
そんな中、カズホもやっぱり夏服のまま登校してきた。
「言い付けを守ってちゃんと夏服で来るとは感心感心」
鞄の中身を机に移しながら彼女はそんな事を言うが、教室に入って来た時にボクが夏服なのを確認してホッとした表情を浮かべたのにボクは気付いていた。
言わないけど。