初恋LOVER


女子一人なんだけど~!!



―ガラッ…。



立ち尽くしてると、勢い良くドアが開いて、龍之介先輩が入ってきた。



「みんな、座って」



いつものクールな感じで、淡々とそう言う。



「リュウ、今年は女子は美羽ちゃんだけ?」



誰かがそう言うと、先輩があたしを見た。



「そうだよ。あんたが美羽?」



「は、はい…」


「ふ~ん。じゃあ、適当に席着いて」



先輩…、まるで興味ない感じ。



このアウェー感。



何とかしてよぉ…。




< 10 / 129 >

この作品をシェア

pagetop