初恋LOVER
女子一人なんだけど~!!
―ガラッ…。
立ち尽くしてると、勢い良くドアが開いて、龍之介先輩が入ってきた。
「みんな、座って」
いつものクールな感じで、淡々とそう言う。
「リュウ、今年は女子は美羽ちゃんだけ?」
誰かがそう言うと、先輩があたしを見た。
「そうだよ。あんたが美羽?」
「は、はい…」
「ふ~ん。じゃあ、適当に席着いて」
先輩…、まるで興味ない感じ。
このアウェー感。
何とかしてよぉ…。