初恋LOVER


「先輩…」


「何?」


一歩先を歩く先輩の背中に、あたしは話しかける。


「先輩は、優花ちゃんが好きなんですよね?」



それを聞いてみたのは、自分の気持ちを確かめたいから。



ちょっとだけ間を置いて、先輩は言った。



「うん。好きだよ」



「やっぱり、そうなんですね。じゃあ、両想いじゃないですか」




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