初恋LOVER


「そうだよなぁ」


先輩は振り返らずに、そう言う。



「あたしが邪魔になったら、いつでも言ってください。もう、ここにも生徒会にも来ませんから」


あたしを、生徒会から追い出したいんだもんね。


それっきり、先輩は何も言わなかった。



“優花ちゃんを好き”



あたしは、その言葉に傷ついてる。



何でかなんて、もう分かってるけど…。



知らない振りをしていたい。




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