くれいじーらぶ◆ヴァンパイア少女に詰め寄る貧血少年
「どーぞ」
膝の上にそっとランチBOXが置かれた。
でもそれはあたしのじゃない。
「…………?」
蓋を開くととっても綺麗に配置されたサンドウィッチが中に入っている。
「俺の昼食。君に譲るよ」
「え?紗依くんの?そんな……もらえないよ」
ただでさえ血を吸われて貧血気味の紗依くんから、お弁当まで奪うなんて……いくらなんでも出来ない。
頭をブンブン振ってランチBOXを押し返そうとした。
すると紗依くんは見とれるような微笑みと共に『あの物体』を持ち上げた。
「俺にはこれがあるから」
きゃーーーーー!!!