chat ciel&rose ―空色と桜色の猫―
「だからって次の日じゃなくてもいいでしょ…。」
昨日の入学式のせいで、
私の靴箱にはたくさんのラブレター…。
どうしてくれるのよ…。
「うわぁ…朝からこの手紙の量!!やっぱすごいわねぇー。モテる女って。」
「未祐…あんたもすごいわよ…。」
「えっ!!………あっちゃぁ…。」
この子は秋山未祐。
昨日の入学式で仲良くなった友達…って言いたいけど…
彼女はこの学校の入学試験で仲良くなったの。
彼女も優等生で、模試ではトップ10に入るぐらいの成績なの。
「はぁぁ…なんでこんなにあるのよ…。あたし何にもしてないのにぃー!!」
「未祐の場合はきっとオーラよ、オーラ。」
「それ、理由になってるの??」
「さぁ??わかんない。」
クスクス笑う私を見て、
未祐はぷくーっと膨らませて怒っている。