泣かない家族
彼氏と久々に話をした。
明日から3人交代で付き添いをする話をして「そっちはどうしてるの?」と聞いた。
彼氏の親は随分前に離婚していて、病弱な母親を妹か自分が引き取らなければいけないという話だった。
一応一緒に暮らしてるあたしには寝耳に水で驚いた。
「そんな事急に言われても・・・あたし達どうするの?9月に引っ越す家見に行ったばっかりじゃん」
『でもハルはママさんの事で大変だろ?ウチも事情が出来たんだよ』
「そうだけど・・・お母さんとどうしても一緒に暮らさないといけないの?あたし同居とか出来る人間じゃない」
『ハルと結婚するんだったら出て行ってもらうから。それまでは暮らさないといけないんだ。ウチの母親身体弱いし、身体弱い人をほっておけない』
あたしは彼氏に依存していて迷惑をかけたから母の事では一切迷惑をかけたくなった。
でも本音は支えてほしかった。
「そんなの無理だよ。ダメだって断ってよ」
『ハルだってママさんの事があるからって実家に戻っただろ?何でそんな酷い事言えるの?』
「だって○○○くんのお母さんは死なないじゃん!ウチのお母さんは死んじゃうだよ?あたしの気持ちなんてわかんないくせに!!」
この言葉があたし達の終わりを告げる合図になった。元々上手くいってなかったんだ。これはただのキッカケだ。