泣かない家族
母が退院してからあたしは更に5日入院した。
ご飯を食べるのも1人になったら結構暇だなと思う。
ほとんど病室にいなかったのにベッドでゴロゴロしてばかりいた。
あたしの病状で注意しなければいけない事が一気に増えた気がする。
大好きだったお酒は月に1、2回。
地下鉄やバスなど公共の乗り物にあまり乗れない。
これは普段の行動が車なあたしには特に問題はないと思う。
有酸素運動をしてはいけない。
過度に直射日光に当る事や寒い場所にあまりいない事。
あたしの発病は心臓からよりも自律神経は三半規管からきている精神疾患が主だっているから循環器から精神科でも治療となる。
有酸素運動や地下鉄にろくに乗れないのに出産は普通分娩で出来るらしいというからこれまた不思議な病気だと思う。
症例が異常に少ないのもあるだろうけど。
そしてあたしも立派な「症例」に該当し、研究される。
あたしの様に心臓疾患からきていない患者は3万人に1人くらい。
何だか「不公平」という名の宝くじを引いた気分になる。
これからどうなるんだか・・・。
不安要素はいっぱいあるけど、なってしまったんだから上手く付き合っていくしかないんだろうな、とも思う。
全然パニックにならないのに地の果てまで落ち込むのもパニック障害になるようだ。
あたしはこのタイプのパニック障害があるらしく、だから公共の乗り物にあまり乗れないという理由だという。
逆に1人で運転している時の方が発作は起きにくい。
あたしの病気はストレスをいかにして軽減するかにかかっている。