空に帰った彼氏
自殺

君との思い出の場所

つらかった。
一人が怖くなっていつもの場所に行った。
アトムくんは、いない。
私は、
『アトムくんの嘘つき。死んだほうがいい。
死のう』
真冬の川に飛び込んだ。
助かってしまった。
私の命。
消えてしまった命。
アトムくんには、言わなかったけど
アトムくんが転校するときには、もういなかったんだょね。
この小さな命。
それから、私は病んだ。
リストカットは、当たり前。
アトムくんが帰って来るのを信じて待つ日々。
彼氏は、作らなかった。
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