桜の約束
彼女のお母さんが「二週間持ったのが奇跡だった」と言っていた。

華音は思う。

やはり彼女は私との約束をずっと覚えていた。

そして守る為にあの日来たのだ。・・・守れなくなる前に。

「二人で会いに行こう。そしてお礼をいっぱい言おう」

大地の言葉が優しく華音を包む。

彼女の最後の言葉・・・・彼女の花を持って会いに行こう。

『さくら』

彼女と同じ名の花を持って・・・・


さくら・・・本当にありがとう。



-完-

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