7.アバウト
7.アバウト
 おおまか、いいかげんって大事なことかも...

最近、僕はやっと思えるようになったんです。

いい子ぶるんじゃないけれど、それって許せないって今まで想ってた...

「はっきりしろよ」「どっちなの」「できるの?出来ないの?」って言葉が頭の中を制してて、曖昧模糊としたものへの嫌悪感があったのも確か...

即座の判断が、たとえそれが否定的なことであっても必要だと常に考えてた...

「誰もがわかっている」と僕が感じたものへの拒否姿勢は、自分でもきついものがあったと思う。

でも、それが相手にとっても親切であり、自分にとってもクリアーな判断だと思ってた。

 でもでも、実際はどうだろう。

人は感情の動物、いや、感情の動物が人と云えるように、理屈でない感触がそこにはある。

即否定は、相手をも拒否した事になり、人を打ち消した事にもなりかねない...

そんな想いに相手をさせたら、自分にとっても何のメリットも生まれてこないよ...って、やっと想えるようになった。

でもそんな折から、つい最近も言行不一致の行動が...

人間って因果だし厄介なものだね...

でもね、頭では分かっているんで、もう少しだよ...待っててね。

 僕はアメリカ的なものにあこがれてた。

「出る杭は打たれる」的な日本が情けなく思ってたりもした。

アピールの国アメリカへは自由を感じ、理論的で合理主義的システムを崇拝してた。

日本的な風土では「マネ」は出来ても創造的なものは出て来ないと考えてた。

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