7.アバウト
それはアバウト過ぎて、馴れ合いで、皆と同じが居心地よく無難であると云うその理不尽さや不思議さを「美」としてきているのが日本だと感じていたから...

「和を以って尊しとなす国」ならではじゃないかと...

 そんな感覚をずっと持ってきたけれど、ふと立ち止まると切ない何かを感じるのも又、事実...

割り切れないもの、ぼんやりしたもの、触れてはいけないもの...これらはいったい何だろう...

人にかかわるものすべてにそれがあると感じた時、僕は今更ながら愕然とした。

すべてに少なからずあるものをないがしろにして、何が親切なのかと...

今のIT時代に逆行した僕の考えかもしれないけれど、今世界は日本流に傾いているのではないか...

日本だけがそれを捨てようとしている...

そんな見方も一面では出来るかもしれない。

 わび・さび・無我・押念...IT時代にこそ、あるべきものじゃないだろうか...

すべてがリアリティの時代、自分を確認するにはそれらの手助けが必要だろう...そんな気がする今の僕は相当アバウト...

アバウトで身を隠し、アバウトな中から何かを見つめようとしている...

そんなアバウトな僕を否定する人こそ、究極のアバウトなのかもしれないけれど...


 *蛍光灯の瞬きも「まあ、いいかあ」でやり過ごす、そんな僕って少しはまともになれそうかな...*


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