放課後の小さな秘密。
「どうだった?」
「だめ。あの子も撃沈」
女の子たちが
廊下で何やら話している。
「……何の話かな??」
「んー、さぁ?」
私も理沙も首を傾げて
教室から女の子たちを見つめた。
「やっぱりね!
あの子って可愛いけど
性格悪いし~」
「それそれッ♪
でも、あの子もフッちゃうなんて彼女欲しくないのかなぁ
…羽瀬くん」
――――えぇ?
奏馬くん!!?
私はさっきより
聞き耳を立てた。