放課後の小さな秘密。




頬に熱を帯ながらも
真剣な眼差しで君は私に言った。



「…わかった」



――――当たり前だよ。


カッコイイなんて
他に誰に言えばいいの?


大好きなのは
今、私の目の前で笑う君だけだっていうのに……




「ありがと。
約束してくれたお礼に数学おしえてあげる」



「ほ、ほんと??」



「うん。
だから来週のテストは補習になるなよ」



そう言って
君は私の頭を撫でた。



……大丈夫だよ。



君が教えてくれるなら

私は何でも出来ちゃう気がするから……



確証なんてない


けどね?


君がいるだけで

こんなにも気持ちが

フワフワするのは事実だよ



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