放課後の小さな秘密。
HRが長引いた挙句、
105HRは会議室が一番遠いという事で早足で
会議室へ向かっていた。
いるなんて決まってない。
それでも
来ることを信じて
私は待っていたかった。
だから こうして……。
「着いたっ」
会議室前。
中に入ろうとドアに手を伸ばした。
しかし、中から声が聞こえてきて私は手を止めた。
「――――分かんないわよ?」
「そんなの関係ない」
女の子と……
奏馬くんの声が聞こえた。