放課後の小さな秘密。
そう尋ねると
なぜか奏馬くんの顔は
ボッと赤くなった。
「実緒…聞いてたのかよ」
「うん。
ねぇ……教えて??」
奏馬くんに近づいて
ゆっくり見上げると……
「そんな可愛い事されても
俺、言わないから」
可愛い事をした覚えはないけど
言ってくれないと分かって
少し悲しくなった。
「けどな――――」
「きゃっ////」
奏馬くんは正面から私を強く抱き締めた。
すごく温かくて
すごく安心する……