放課後の小さな秘密。
あれから
別に嫌いでもない数学のテストを寝て過ごし、
君に会うためだけに
補習へ行った。
君を見る度に
君の声を聞く度に
俺の想いも募っていた。
――――何より、
君と話して
“俺”という存在を認めてくれた君を愛しいと想った。
もっともっと
君と…実緒と一緒にいたいって
そう感じたんだ。
「あの子、好きな人いるっぽいよ?」
放課後、紗歩に言われた言葉。
ショックじゃなかったって
言ったら嘘になる。