放課後の小さな秘密。
▼優しい君
「なに書いてんの?」
不意に頭上から声が聞こえた。
「……へっ??」
見上げると、整った顔が
そこにあった。
は……は………
――――羽瀬くん!!?
「……。うわぁっ!」
「気づくの遅ッ。
てゆーか、それクマ?
あ、ネコもいる」
そう言って羽瀬くんは
私のプリントを持ち上げて
まじまじと落書きを見た。
うそ、うそ、うそー!!!
なんで羽瀬くんが
私の所にいるの…………?
てゆーか補習は!!?