フルスロットルラブ
だから、もっとゆっくり…
そう切実に思っていた私は、
その日の夜―――
やっと今日はゆっくり眠れる!といそいそとベッドで横になろうとしていた。
入籍を済ませた後、私達は颯真のマンションに帰って来ていた。
颯真が購入したこのマンションはファミリータイプの3LDKで、結婚したらすぐに私も一緒に生活出来るようになっていた。
そして、アパートに置いてある私の荷物は明日取りに行く事になっている。
本当にどこまで用意周到な男なんだ!
何から何まで颯真の思い通りに進んでいる事にちょっと腹が立つのだけれど、文句を言うのは明日にしよう…。
とにかく今日は色んな事があり過ぎて本当に疲れた。
しばらくはゆっくりして余計な事など考えたくも無い。