フルスロットルラブ
25年目のプロポーズ

ぐったりとベッドに沈んだままの私に、颯真がミネラルウォーターを渡しながら言った。



『今日は良く眠れるだろ。』



そうね…、ベッドの上でこんなに疲れたのは初めてだわ。


ベッドは寝るための場所だからね!

イヤラシイ意味の寝るじゃなくて、睡眠を取る方の寝るだからね!


そう思いつつも、喋る事さえ億劫で何とか震える腕を上げてペットボトルを受け取ると、喉の渇きを癒すようにミネラルウォーターを口に含む。


ああ、冷たい水が火照りを癒してくれる。


抱かれている間中、颯真の暴言を聞く度に、


「えーーっ!、わーーっ!、ギャー!!」


ばかりを連呼し過ぎて喉がカラカラになっていた。

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