I wanna be your only lover


何かにすがるように目覚めると、

すがったのはタクちゃんの腕だった。

ぐっすり眠っているようで、

起きる様子はない。

安堵か諦めかわからないため息をついて、

あたしは寝返りをうつ。

低めの天井を見上げて呟いた。

「約束、守ってるよ…澪」








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