【短編】本当の私の「好き」が届くまで。
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そしてその日から私の大好物はトマトから鈴カステラに変わった。



毎日のように海斗と私は鈴カステラを買って帰った。



もちろん毎回お金は割りカン。



でも海斗が時々
『お小遣い貰った』
とか言って私に鈴カステラ奢って
結局月末に
『やべぇ…金欠…』
とか言って私が奢ってたっけ?



「あはっ…懐かしいな……」



本当。
今じゃイイ思い出。



楽しかったな…あの時は後先考えずずっと海斗と笑い合えたから……。



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