【短編】本当の私の「好き」が届くまで。
「うん、分かってるよ~!」








「じゃあな、実菜美。」



私の家の前まで送り届けてくれた海斗。



最後まで優しいんだら…。



海斗の家、私の家と逆方向なのに。



「うん、じゃあね。海斗、お休みなさい。また、あし…」



ハッ、もう私達に明日はないんだ。



私から別れを告げたのに…。
海斗はもう吹っ切ってんのに…。
私は未練タラタラ…。



私は海斗を空港まで見送らない。
悲しくなるだけだから。


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