【短編】本当の私の「好き」が届くまで。
「実菜美は…それで後悔しないの……?」



………



「……うん。」



「実菜美の決めたことは突き通すところ…私は好きよ。でも…ちょっとくらい「もう、いい。お願い…出てって…」



「……分かった。じゃあね、実菜美。食べ終わったら、教えてね。……そこにある…鈴カステラ、食べるのよ?」



鈴カステラ?
あぁ、昨日食べ残したやつだ…。



「分かった。じゃあね、お姉ちゃん。」



「うん。」



「……ありがとう……色々と。」



そう言うと、ビックリした顔で…でも優しい顔で「こちらこそ」と言い、私の部屋を出た。



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