最強彼女はNo.1!?

五人に囲まれて正座させられてるあたし。


待て…あたしは悪くない…のになんでこんな状況になってるんだ。
理不尽だよ、絶対理不尽だよ!!


と言ってもどうしようもないか。


はぁ…と皆に聞こえるため息をついて見回す。


「大体何聞きたいのか分かってるつもりだから聞くのは一人一つまでね」


正座を崩していつも通りに座りながらそう言う。
真面目な話…のつもりなんだろうからあたしも雰囲気を総長-舞蝶-のときに変えた。




「萩斗からどうぞ」
「あの転校生…えーと…そ、そ、そうき?いや、名前はどうでもいい。転校生が言ってた未来の嫁ってのは?」

…初っ端からこの質問かよ。空気読め、空気。そーゆー質問普通は最後だろ。てかまず萩斗に振ったのが間違いか。

「昔の口約束」

何かを言いたげに再び口を開いた萩斗に『質問は一人一つ』と言い黙らせた。


「姜希」
「迎えに来たってのは?」

これまた普通なら最後の方の質問だろ。あたしの人選ミスか。

「口約束を果たしに来たってことじゃない?」

まだ何か言いたげだったが大人しく口をつぐんだ姜希。
流石その辺は学習能力がある。





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