最強彼女はNo.1!?
「で、笥箕。目的は果たせた?」
覗き込むようにして言えば躊躇いがちに頷いた笥箕。
まぁあんな話されたからって全部は納得できないよね、普通。
だからって騒いだりしてもなんにもならないって分かってる辺り、萩斗とかより頭いいよね。
「…それで」
と一言言って向きを変える。
「奏迩、あのメールはこうゆう意味だったんだ?」
さっきまでの穏やかな雰囲気からガラッと変えて、アゲハをやっていた時のような雰囲気を纏う。
「…ああ。でも出来ればHRで言ったように…」
「それは誰のため?」
遮ってそう聞けば口をつぐむ奏迩。
本当にあたしを想ってのことなのか、それとも自分のエゴのためなのか、その答えによってどうしなければいけないのか考えないといけない。
「………わからない」
まぁ、そうだよね。
奏迩がそこまで考えてるはずないもんね。
ま、分かったことだし、この話は一旦終わりにしますかっ!!
「ん。よし、この話は終わりっ!!こんな時間だし一緒に昼食食べない?」
さっきまでの雰囲気を払拭して明るくそう言えば間抜けな顔をした二人。
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