最強彼女はNo.1!?

そうそう、一年の時はよくこうやって抱き着いてきては甘えてたんだよなー、笥箕って。


いやぁ…また前みたいに抱き着いて甘えてくれないかな…?


可愛いから癒されるんだよなー。


なんて考えてるとキツく抱きしめられて現実に戻った。


「ちょっ!!痛い痛い!!笥箕、もう少し緩くしてっ」


笥箕の腕を軽く叩きながら言えば緩くはしてくれたものの、『で?』と問われる。


えーと、さっきまでなんの話してたっけな…?


ちょっと過去のことと今の心情を考えてたらなんの話してたのか忘れちゃった。




「相変わらずやなー、ほおか。飯の話しとったやないか」


うんうん唸って思いだそうとしてると助け舟を出してくれた奏迩。


悪かったな、相変わらずで!!


「あー…うん。充どーする?笥箕と奏迩一緒だけど」


充に聞くと端整な顔にシワが刻まれた。


充さんや、綺麗な顔立ちが歪んじゃいますよ。


「荒乎は分かりますけど…そちらの方はどなたですか?随分と親しそうですけど」


怒ってますね。


そりゃ彼女が他の誰か分からん男と親しくて、しかも食事一緒となったら怒りますよね。





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