最強彼女はNo.1!?

近くにある塀の上へとあがって音をたてずにその声のする方へと向かう。


「…で!?なんなんや!!」


ふと、聞こえてきた声に足を止める。
あれ、この声にイントネーション?…似非関西弁…。


一旦止めた足を再び動かしその声の方へと更に足を進める。


「だから…言ったでしょ?萌架の何か知らないけど、気安く触れたりしないでよ」


たいして美しくもないクセに。と奏迩に聞こえないように呟いた声はあたしの耳にしっかり届いた。


この声と最後の言葉、聞き覚えある。
姜希だ。


どうゆう…こと?




停止した思考回路。
その時足を滑らした。


「えっ…」


妙な浮遊感を感じ慌てて着地の体制をとる。


漏れた声に気づいてその場にいた全員がこちらを向くがそんなの構っていられない。


無事、着地。


そう、無事に着地したのはいいんだけど視線がものすごく痛い。


突き刺さってるって表現が1番正しいように感じてしまうほど。


普通に立ち直して辺りを見回すと充を除いた狼龍メンバー一部と、奏迩がいた。


…一体、何がどうなってるの?





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