最強彼女はNo.1!?
1.痛みを覚えるのは誰?
翌日。
学校の雰囲気、それはもう最悪なものだった。
みんな疲れてるか苛立っているかのどちらかで居心地が悪いったらありゃしない。
「萌架ー?」
机に伏せているあたしにのしかかりながら呼んでくる。
「何…笥箕。重いから退いてくれたら非常に嬉しいんだけど」
可愛い笥箕にさえ覇気ない声でしか返事できない。
「昨日…何があったの」
退くことはせず、あたしの耳元で疑問を口にした。
「………」
言おうかと思い口を開きかけたが場所を変えた方がいいと判断して閉じた。
「変えよっか、場所」
「ほー。みんな真面目だね!!」
ところ変わって胡蝶の集会所。
学校だといつどこで誰に聞かれててもおかしくないってことで笥箕に連れてきてもらった。
真面目って言ったのは誰ひとり集会所でサボらずちゃんと学校に行っているからだ。
総長の言うこと、ちゃんとみんな守ってるのか…偉い偉い!!
「そりゃ学校ちゃんと行かないと集会にくること禁止してるから」
…成る程。よく分かった。
そりゃ学校に行きますね。
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