最強彼女はNo.1!?

イタイ───…イタい─…痛い…


どれだけ気を失っていたのだろうか?


目が覚めると自室にいて壁掛け時計は3時を指していた。


カーテンを開けば少し陽が傾いていて夕方だということが分かった。


携帯を開いてみたら気を失ってからすでに三日も経っていた。


それほど、ショックが大きかったんだ…。


沸き上がる胸の痛みに、あたしは服を握りしめて顔を歪めた。


あたしの返事なんか必要ない。


もう、赤の他人なんだから、ここを出て行かなくちゃ。


そう思えば思うほど、胸の痛みが増す。


だけどあたしはそれに気づかないフリをして荷物を纏めはじめた。




「出てきたのはいいけど、どこ行こう…」


行く宛てもなく出てきてしまったのでどうしようかと思い悩む。


大きめのボストンバッグを地面に下ろし近くのベンチへ座る。


今日は…野宿…かなぁ。


とりあえず今日をどうするかって考えてこれが結果だ。


一つため息をついたとき、なんだか周りが騒がしくなってきたことに気づいた。


………バイクの騒音。


今日は寝れない…かな。





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