最強彼女はNo.1!?
2.痛みを覚えるのは誰?
〜充目線〜
ずっと、ずっと気になってた。
萌架と将来を誓い合ったとかいうふざけたヤツ。
今の萌架を見ていればそんな気は全然ないってことは分かる。
分かるけど…それでも俺の中を埋め尽くすのはどす黒くて醜い感情ばかり。
何をどう話せばいいのかも分からず、アイツとは話さないままでいた。
別れへのカウントダウンはすでに、アイツが来た時から始まっていたというのに、俺は全く気づけずにいた。
同じ家にいるのにすれ違いの日々が続く中、俺以外の狼龍メンバーほとんどが動いた時。
その時にきっと、もう、戻れないところまできていたんだ。
萌架に別れを告げるきっかけになったのは、その日、アイツと決着をつけるために呼び出したこと。
何を言われても引くつもりはなかった。
けど実際言われて、急に自分に自信が持てなくなって、戸惑った。
アイツの真摯な思いに、自分が萌架に対する思いを天秤にかけてしまった。
悩んで、悩んだ結果が"別れ"。
1番に考えていたはずの萌架の思いを考えずにでた結果。
自分は一体どれだけ馬鹿なのだろうか?
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