最強彼女はNo.1!?
~第三者視点~
寂れて薄暗い体育館裏に普段はない人の影がここにふたつ。
そして体育館裏の近くに一つ。
体育館裏にある影は笥箕と充の二人で体育館裏の近くの影は呼び出された湊迩である。
湊迩が体育館裏に近づいた時にはすでにピリピリとした雰囲気が漂っていた。
釣り上がっていた口角がさらに釣り上がる湊迩の表情は小さな子が見れば悲鳴をあげて泣き出すような恐ろしい表情になっていた。
笥箕もかなり冷酷な表情となり、言葉を発した。
「あんたはさぁ、萌架と付き合って萌架の何を見てきたの?何、外見?それとも上っ面?」
その言葉にたいして口を開こうとした充は何を言えばいいのか分からず結局口を閉ざした。
「そんなんでよく萌架と付き合おうって気になったね?…こんなんなら意地でも他の誰かと付き合わせればよかったよ。あんなこと言うなんて見損なった」
吐き捨てるように言った笥箕。
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