最強彼女はNo.1!?

あの頃は若かっ


「なんか年寄りくさいこと考えようとしてない?」


遮った上にのしかかりですか、笥箕。


ため息をつけばサッサと降りてあたしの前に回り、顔を下から覗き込んできた。


「んー…大丈夫?」


突然の"大丈夫?"に目を大きく見開いてパチパチと瞬かせた。


すると呆れた顔をされてため息までつかれた。


「ちょっと来て」


意味が分からないあたしの手をとって裏庭に連れてこられた。


「朝、なんかあった?」


…朝。いや、今も朝なんだけどなー………。


なんて考えてると携帯がメールの着信を告げる音が流れた。


『やっぱ登録してないんやな(笑) まぁ会えば分かるわ!!』


あ、これだ。朝の意味わかんないメール…笥箕が言ってたのはこれのことか…。


相変わらず勘がいやに鋭すぎるのは健在のようだな。




「へぇ………。なんかややこしいことになりそうだね。せいぜい気をつけたほうがいいんじない?」


あたしの携帯を返しながらそんなことをサラっと言った笥箕


うん、なんかさ、笥箕って二年になってから冷たくなったような気がするんだけど気のせいかな?




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