灰色の瞳~例えば異常者だとしたら~



逃亡者が身を潜める場所。



本当に誰も居ないような場所か、
あるいは大勢居る中で平然と
過ごしているか。



大場ミホと一緒に居る可能性も
ないわけではないが低いと思う。



現金だって持っていないはず。
窃盗や援交なんかで繋いでいるの
かもしれない。



過去に保護された場所には
行かないはずだから
そこは外しましょうと言われる。



自分一人の力には限界がある。
そんなの言われなくったって
わかっているし、
限界なんてとっくに越してた。



でも、諦めるという選択肢はない。



浮いたり沈んだり、
人間の気持ちなんて簡単に
切り替わったりするけど、
誰にだって譲れない想いは
あるはずだ。
 


諦めなかったからこそ
俺たちは再び出逢えた。
そうやって繰り返すんだ。











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