運命〜五年越しの恋〜
ヤナギノくんと目が合い
私はスッと目線をおろして歩き出した。






ヤナギノくんの手前・・・






言葉を選ばねば・・・。




「えっと、手紙書いたし読んで下さい」




何で・・・敬語?!


こんなんで伝わるはずも無い。






ヤナギノくんは
笑ってくれた気がした。


いや、そうだと嬉しい。


太陽やら夕焼けで眩しくて
見えない・・・。


夕焼けに見え隠れする
あなたの笑顔と
素敵な姿・・・






ヤナギノくんに少しでも
近寄れたことだけでも喜び。






ヤナギノくんは去っていったけど


「ありがとう」


って一言だけ、
くれた。
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