愛しのMy執事
私の名前は宮園姫花。
お父さんがいくつもの会社を有し、日本屈指といわれる宮園グループの会長をしていて、
いわば私はお嬢様なのです。
だから、小さい頃から欲しい物は必ず用意されていたし、(たまに要らない物まで用意されていたけど…)
何の不自由もない生活を送らせてもらってきた。
―――――だけど
私にもどうしても手に入れられない物がある。
―――――それは
お兄ちゃんやお姉ちゃんという存在。
それに、今更"欲しい"と言ったって…
どうにもならないのは分かってた。
ただ居てくれたら良かったのにって思っただけ…