少し背の高いカブトムシ
自我崩壊。


汗腺涙腺、あらゆる腺という腺のタガが外れていく。


総ては

「ド変態で女の子の風呂の残り湯をドリンクにしてる奴」

に敗北してしまったという事実に起因している。



「本当なのか?嘘だと言ってくれないか?
嘘じゃないと俺という人間の総てが否定されてしまうんだ。


俺は変態以下のカス。


そうなのか?俺はカスなのか?教えてくれよ?」



俺の必死の懇願にも奴は答えない。
何も言わない奴の顔を見て俺はある考えが浮かんできた。


嘘だな…


俺はそう思う。
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