- π PI -【BL】


No!!


やっぱり!この人何も着てない!


つまりは俺と同様、裸だったワケで―――


慌てて布団を戻すと、俺は顔を青くした。


落ち着けヒロ。いくら長年付き合ってた女にフられたからって、いきなり男に走るか?


……No…とは言いきれない。


俺にそっちのケはまるきりない。


世の中にはそうゆう性癖の持ち主は居るが、それは俺とは別世界のことであって。


そう別の世界だ。


つまり俺は夢を見ているんだ。


ってことはもう一度眠れば夢は覚めるはず……





――――


――



―――筈なのに!


再び横になった俺の体の上に伸びてくる腕や、そして抱き寄せられる力強い手に


俺は夢でないことを悟ってしまった。








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