隣の席のヤンキーGiRL

「だろうね。そんな感じする」

 派手な色の頭髪、複数のピアス、目立つ化粧、いかにもそうです、といった出で立ちだった。

「女の子絡まれてんじゃん」

「うん。あの子一緒の学校じゃなかった?」

「あー、そういえば派手な子居たなぁ」

 俺達はただ、絡まれている彼女を見ているだけだった。助ける気持ちはなく、関わりたくなかった。面倒なことは出来るだけ避けたかった。
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