隣の席のヤンキーGiRL

 そこには、先ほどの無表情の彼女はもう居なかった。

 楽しそうに笑いながら、髪を振り乱し、拳を振り下ろす狂喜的な彼女が居た。俺達の目を離させなくする程、彼女は恐ろしく、そして綺麗だった。

 竜ヶ崎を殴ろうとした男は、彼女が顎の下を殴った瞬間ぶっ倒れ、次に殴り掛かろうとした女は髪を掴まれ、壁に投げつけるように突き飛ばされていた。
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